『ララピポ』 著:奥田英朗
奥田英朗著『ララピポ』、読了。
―みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。
奥田英朗氏がお得意(?)としているライトな群像劇小説。
下流階級の成れの果てを描いた、卑猥な内容を受けつけない人にはあまりオススメできない作品。
欲望をさらけ出した、六人六様の下流人生。決して上流とはいえない。
栗野健治が一番まともに生きている。杉山博に関しては、情けなくて何もいえない。
「こういう人生もあるのか、人それぞれだな…」という心持ちで読むべき作品。
希望としては、もう少し、互いに大きな影響を与え、運命を変えていく波乱な人生が見たかった。波乱万丈さが若干足りないか。
『空中ブランコ』や『サウス・バウンド』で奥田ファンになった読者にとっては、がっかりするような内容なのかもしれない。
しかし、多様な“日常”“人生”をいくつも描けるのが、著者のウリでもあるのだろう。
各章のタイトルが有名な洋楽の曲名が使われていて、内容とも関連付けられている。(「What A Fool Believes(D.Brothers)」、「Get Up, Stand Up(B.Marley)」、「Light My Fire(Doors)」、「Gimmie Shelter(R.Stones)」、「I Shall Be Released(B.Dylan)」、「Good Vibrations(B.Boys)」)
来年1月下旬に、成宮寛貴主演で映画が公開される予定。公式HPを見た分では、そっちもあまり期待するものではなさそうである。
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ララピポ (幻冬舎文庫) 著者:奥田 英朗 |
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